まずデータシートを確認します。
R3、R4の値により、DACフルスケール電流値が決定されます。
標準的な上図の設定では、IFS=1mA。
R3=R4=11k とすると、IFS=2mA となります。今回は、こちらで対応します。
LR-DAC出力電圧には制約があります。
VDD=5Vの場合、DAC出力の電圧は<2~4V>ということになります。
つまり、信号センター=3Vで、最大振幅=2Vp-pです。
IFS=2mAですから、最大振幅を得るための負荷抵抗値は、1kΩとなります。
DAC出力には、bias電流(ソース電流)が加算されています。標準値、IFS=1mAの場合は以下の通り。
IFS=2mAになると、I biasも2倍になり、0.714x2=1.428mA
DAC出力電流は、シンク電流で<-2~0mA> 信号センターで、-1mAです。
従って、信号センターでは(1.428-1=0.428mA) が流出電流として出力されています。
以上を基に、実測も踏まえて決定したのが以下の回路です。
各pinの電圧が約3V、合成負荷抵抗は910Ωです。
SA9023搭載のDDCとI2S接続して音出しです。
続きます。